子供に自学自習をさせる方法


Study / MC Quinn

はじめに

私は中学生の高校受験指導をしています。そんな中でいろいろな気付きがあります。

丁寧に教えすぎると自ら学ぼうとする姿勢が身につかない、教えないで長い時間解けないと次の問題に取り掛かる気力が失せてしまう。いままで生徒のやる気を維持するということのむずかしさをひしひしと感じてきたわけです。

生徒に自学自習をさせなければ

生徒が自ら教科書や参考書を開き勉強するようにならなければ成績の向上は見込めないと思います。向上があってもその場しのぎ的です。

自ら学んだことというのは深く記憶に残り忘れにくいものです。一方で他人から与えられた情報は忘れやすい。

自ら学ぼうとしているといの方が脳が活性化しているためでしょう。

成績の良い生徒は勉強の習慣をもっている

自分の中学生時代も含めて良い成績をとる人というのは日常的に勉強している人たちでした。

別に勉強がとりわけ好きなわけではなく、かといって苦でもないといった感じ。

こういう生徒は勉強が習慣化していて勉強するのが当り前な状態になっています。自らすすんで勉強する姿勢が身についてしまっているので少しの勉強でも記憶に残りやすくそのことが成績の良さにつながっています。

頭のいい生徒に限って意外と勉強時間が少ないのはこのためだと思います。

(あんなに遊んでいるのになんであんなに勉強できるんだ?みたいに思った同級生はいませんでしたか?)

<とりあえずまとめ>
勉強のできる生徒は勉強の習慣を持っており自学自習をしている。

勉強の習慣がない生徒は


Depressed / Sander van der Wel

一方で勉強の習慣がない生徒はテスト前にいやいやテスト対策をします。慣れないことをするのはどんなことでも大変ですから勉強の習慣がない生徒は勉強すること自体がそもそも大変で苦労します。
(わたしも中学校2年生までそんな感じでした)

勉強すること自体に労力をたくさん割いてしまうから教科書の中身を理解することに労力を割けないのです。これではテストの点は伸びません。こういう生徒がいい成績をとるためには相当頑張らなくてはいけません。

頑張りすぎてしまうとテストが終わった途端、気が抜けてまた勉強しなくなる。そしてまたテストで…

ある意味下降スパイラルに入ってしまっていると言えるでしょう。
(自分のことですが)

だからこそ勉強の習慣化が大事なのです。

勉強を習慣化させるには


harbin tub / marioanima

そもそも習慣とは意識せずとも日常的にする行為です。歯を磨いたりお風呂に入ったりとかそんなことです。

そのような習慣は生まれつきついているものではなく、毎日行ってきた行為だから習慣になっているのです。

勉強も同じで毎日勉強することが勉強の習慣化のカギとなります。

毎日勉強する癖をつけるには

とにかく最初は課題を与えることです。与えた課題を毎日やってもらう。

といっても1時間もかかるような課題ではありません。5分や10分程度で終わる課題です。

目的は勉強の癖、習慣を身につけることですから課題の難易度を高くする必要はありません。

勉強の習慣がない人に1時間の課題を毎日やらせるというのは運動していない人にフルマラソンを走らせるようなものです。あっという間に勉強しなくなります。

毎日の課題に適当なもの

私は自分の授業では必ず100ます計算(たし、ひき、かけ)を行っています。それを授業のない日に必ずやって来てもらっています。

慣れてくれば5分以内で終わるし単純な計算なのでいやになることもなく続けられます。

しかも100マス計算は計算力も身につけられるので一石二鳥の課題といえます。

この課題を生徒が当たりまえのようにやってくるようになったので
一定の効果があったと判断して市販の英語の問題集を毎日1ページだけやってもらうようにしました。

このように徐々に勉強の習慣をつけていけば一日の勉強量も増やせるし、身につく速さも変わってくるのでこのペースで生徒の勉強習慣の構築に努めていきたいと思っています。

100ます計算を毎日やらせることで勉強の習慣をつけることが自学自習をさせる第一歩となるという話でした。
※100マスが大変なら50マスにするとか、足し算だけにするとか子供のレベルに合わせて柔軟に対応することが大切です。

(100マス計算でなくても毎日できる課題なら何でもOKだと思います)


100マス計算習熟プリント 小学全学年

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